くらしのこよみ

■　くらしの暦


2012年が終わりますね。
そして2013を迎えます。

今回は、趣のある「暦アプリ」を紹介します。


毎年のことですが、年末から新年にかけては、いろいろと細かな行事が、多く詰まっています。長い一年には、いろんな行事がありますが、この時期にしか味わえない楽しみもたくさんあります。カレンダーの付け替えもです。カレンダーを選ぶことも、そのひとつに入るでしょう。

「　カレンダーの付け替えって、メンドウくさい。　」

そんな風に思う人もいるかもしれませんが、わたしは好きです。
部屋の模様にマッチするカレンダーを、あれこれセレクトするのって楽しんです。


現在のカレンダーは、西洋の太陽暦を採用しています。地球が太陽の周りを、おおむね３６５日でまわるという物理的な事実に裏づけされた、正確な暦です。祝日以外は世界共通。ですので、アメリカへ行っても、インドへ旅しても、どの国に行っても、日付で困ることはありません。利便性のよさは申し分ありません。


一方、日本には日本の、古来から伝わる独自の暦、というか「季節の区切り方」があります。それが「二十四節気」と「七十二候」。季節や時節の移り変わりを、気候と生物の行動からはかるものです。

たとえば、12月28日近辺は、次のようにいいます。


「二十四節気」　＞＞　冬至
「七十二候」　＞＞＞　麋角解


冬至は読めますよね。「とうじ」です。では、麋角解はなんと読むのでしょう？
麋角解は、「さわしかのつのおつる」と呼びます。

オス鹿の角は大きくなると、ぽんと落ちますが、鹿の角が落ちるのがいまの時期ということです。昔の人は、同じような時期に鹿の見事な角が落ちているのを知って、暦としたようです。古来日本のカレンダーですね。

いまでも、奈良公園の鹿は、この時期に角を落とされるそうです。
日本のカレンダーには、こうした味わいがあります。

くらしのこよみは、「二十四節気」と「七十二候」がわかるアプリです

くらしのこよみ for iPhone - 平凡社

日本で古くから用いられてきた季節の区切り方「二十四節気」と「七十二候」に沿って更新される、世界初の暦(こよみ)アプリケーションです。「東風解凍」、「桃始笑」、「土潤溽暑」、「楓蔦黄」。こうした自然の変化を表す七十二候の言葉をベースに、その季節を堪能できる写真、図像、俳句や読みものなどをお届けします。更新は七十二候にあわせ、およそ5日ごとに行われます。日付や曜日に縛られない、古くて新しい時間感覚をお愉しみください。

西洋のカレンダーは、実用的です。
でもときおりは、いにしえ日本の季節感を、抱きしめてください。

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